PSYCHO-PASS(サイコパス)

「シビュラシステム」とは、現実の「Google」である

媒体:アニメ

ジャンル:クライム

作成:日本

年代:2012年からシリーズ化

 

設定

 舞台は、西暦2112年の日本。人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入された。

 人々はこの値を通称「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び習わし、有害なストレスから解放された「理想的な人生」を送るため、その数値を指標として生きていた。

 

 

考察

 この世界では、人々は価値判断をシビュラシステムに委ねています。何が幸せか、仕事は何を選んだら良いか。何を身に着けたらよいのか。どのように行動したらよいのか・・・。

 このような世界を、人々はユートピアであると感じているように描かれています。しかし、この世界になじめない人がマイノリティー(少数派)として存在します。

 そのような人達は、社会に悪影響を及ぼす存在「潜在犯」(潜在的な犯罪者)と呼ばれ、社会から隔離もしくは抹殺されます。

 そのような潜在犯を取り締まる警察組織を中心に物語は展開していきます。

 

 特筆すべきなのでは、このシビュラシステムと同じものが現実の世界にすでにあるという点です。

 シビュラシステムは、現実の「Google」であると考えることができるのではないでしょうか。

 現代では、多くの人が様々な選択を行うときに、「Google」に頼ります。

 多くの人が、目的地までどの道を通るかをGoogle Mapに決めてもらいます。

 正しい答えは、Googleの検索エンジンで上位にヒットしたものであると考えています。

 結婚相談サイトの信頼度をどう判断しますか。

 Googleの検索エンジンで上位にヒットしたから安心だと考えます。

 根拠はないけど、Googleがいうのだから間違いない、という様に。

 

 もちろん、実際には、Googleとシビュラシステムは異なるものです。

しかし、優れたSF作品は、その世界観を現実世界に当てはめて考えた場合に、何かしらの示唆を与えてくれます。

これがSF作品に触れるべき理由の一つといえます。

 

本作品は、ストーリーもよく考えられて、キャラクターも魅力的です。

ぜひ一度ご覧になり、この世界が理想の世界かどうか考えてみてください。